ノクのゲームblog

格ゲー歴10年のゲーマーが格ゲーを中心にレビューするブログです

【ネタバレ注意】ロックネについて語りたい【デスストランディング】

今日はただただロックネの魅力を伝えたい
最初にどれも個人の解釈であるということと
多くネタバレ要素を含んでいるためご注意を。

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↑ホログラムロックネかわいい

このブログを見に来てくれた方の多くはデスストランディング をプレイしてロックネが気になった方のはず。

わかります、ロックネかわいいよね、かっこいいよね素晴らしいよね

そして

•もっとロックネのことを知りたい
•あのシーンの意味することは?
•考察したい!

と思ったはずです。

自分もそう思い何度もムービーを見直しドキュメントを読み解きました。

なので、そこからの考察や、ネタバレ記事を書いていきます。

読み終わる頃には
•ロックネのことがもっと好きになる
•デスストランディング のことがもっと理解できる。

こと間違いなしです。
前置きが長くなりましたが本題に参りましょう!

1.ロックネの魅力


↑やっと姉さんと再会したロックネ

まず最初に改めて

ロックネがかわいい
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まずはこれです。
ロックネがかわいい。
とにかくかわいい。
あごを隠すくらいのベストコートを着て、黒髪のショート
最初はカイラル通信をつなぐことを断固拒否していたが(ここまで来るのにどれだけ大変だったか!!)姉さん想いの優しい子。サムが東に戻った際も誰よりも早くサムのもとへかけよった仲間想いのロックネ。

最高、好き。

演じているのはマーガレット・クアリーさんというアメリカの女優
双子の設定でママーもこの方が演じている。
声優は阪本真綾さん
化物語の忍やそのほかさまざまな作品に出演している。
(ロックネとモリンゲンの演じ分けすごかった!)

そしてこのアゴを隠す特徴的な衣装
実在します。


「SS-CP2F」
ブランドは『アクロニウム』
デザイナーはエロルソン・ヒュー氏
チェコのデザイナーで妥協の無いもの作りをしています。


↑ロックネの衣装!お値段もビックリ価格!


実はこの方小島監督とも交流があり
デスストランディング に気象観測所でゲスト出演しています。

他にも小島監督と繋がりのある方々が多数出演しているので気になる方は調べてみて下さい!


2.ロックネの背後に現れたオドラデグ

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デスストランディング は名シーンがいくつもありましたよね。
その中でも
ロックネとモリンゲンが再会し
Qpidが繋がったあとのシーンは特に素晴らしかった!

カイラル通信が繋がったことで、モリンゲンと1つに戻れたロックネ。
ロックネはこの感覚を「お腹の中に戻ったみたい 懐かしい」と言っている。
ロックネの繋がりを表現するこのシーンでは演出のこだわりをとにかく感じた。

まず、モリンゲンのオドラデグのホログラムがロックネの背後に現れたこと。
直接プレイヤーに繋がったことを伝えている。
しかも後に送られてくるメールの中でママーは自分のことを「堕天使」であると言っていたと記載されている
テロのせいとはいえ、ロックネを裏切っていしまったためロックネと共に楽園で暮らす資格はないと自身を天上から落ちた堕天使になぞらえていた。


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↑堕天使に関するアーロン氏からのメール。片翼の堕天使に見立てていた。

もう一つの翼であるロックネとつながったため堕天使ではなく、完全な天使になり楽園へと戻ったともいえる。
さらに死者を認知しているこの世界において死ととなり合わせにある天使という表現はなんとも皮肉である。

3.ロックネ目の色と目線

皆さんはプレイしていて気付いただろうか。
Qpidをつないだ後のモリンゲンと一つになったロックネの眼の色が変化してることを

右目がブルーで左目がイエローのオッドアイになっている。

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オッドアイになったロックネ
これはもともと
モリンゲンの眼の色がブルーロックネの眼の色がイエロー
この2人の目の色が反映されている
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↑2人の目の色に注目。


そしてロックネの表現もこの目、そして目線を使ったものが本当に素晴らしい。

余談だがこのデスストランディングという作品の眼の芝居表現というものに何度も鳥肌がたった。
ほとんど表情を変えないサムやクリフは特に目の微妙な変化や芝居だけで多くの情報をプレイヤーに与え想像させた。
そういったところでプレイヤーに感情をゆだね続けていた。
サムだけでなくクリフに感情移入したプレイヤーも多かったはず。
そしてサムが言葉を発し表情や感情を変えるシーンは作品の中のサムとして描かれていた。
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↑目線の演技がどれも痺れたデスストランディング

話を戻すと、モリンゲンとロックネが1つになることで目の色が変わり目線がかわる。
ただ上を見ているのではない。
目の焦点があってなく自分の中を見ている
そして丁寧にモリンゲンを確かめていく。
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一言発するたびに必ず心地よいタイミングで帰ってくる返事。

右側を見ているのがロックネ
左側を見ているのがモリンゲン

ロックネの呼びかけに対してうなづきながら応えるモリンゲン(モリンゲンが答えるときは同時にオドラデグも動くし、返事を返す間がまた最高)
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繋がりを感じたロックネは目をゆっくりと閉じ深くモリンゲンを感じる。

そしてこの後が特に印象に残っている方も多いはず

ロックネが手を交差し、頬に添えるシーン。
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↑建設物のホログラム設定では「絆」と表記されているポーズ

交差した手を頬に当てることで、手の向きが逆になります。
正面からお互いのほほに「寂しい想いをさせたね」「心配かけてごめんね」と手で優しく包んでいるように見える。


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もう感動

最高

ロックネ大好き

モリンゲンが姉、ロックネが妹というお互いの関係、性格も良く見える

そしてこの作品のすごいと思うところが2重にも3重にも意味が込められている。
普通は死んだことにより(ママーには体温が無い)体温を失うが死ぬことにより体温を取り戻している。
それによりロックネは温もりを感じることができた。

死んで孤独になるはずが死んだことによりさらに繋がりを感じることができた。
死は別れではなく繋がることという皮肉、矛盾を表現している。
こんな繋がりがあるのかと驚かされた。

たまらん

また余談だが
この手の形。
デスストプレイヤーならなじみのある形のはず。

そうカイラル結晶とほぼ同じ形

ビーチと繋がったこと、死者と繋がったことも表現していると思った。
この手の形も面白い
BTの足跡は手、いいね(BBのおしゃぶりもいいね)、サムがヒッグスに向けた拳、クリフの兵隊へのサイン、など。
手の使い方も繋がりの要素のひとつだというメッセージがあるようにも思う。

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ピースサインやいいね岩

そしてなにより、これらの脚本をリアルに完璧に演じているキャスト陣、そして演出の小島監督は本当にすごすぎる。
しかも撮影の際はメイキングを見る限り舞台セットもなければ、身体にモーションキャプチャーをつけた中での撮影。
その中でこれだけ細部までこだわった芝居ができることがどれだけすごいことか!!(語彙力)

長くなりましたのでつづきはこちらから↓
ロックネの名前の由来やイヤリングやモリンゲンの糸車について書きました!

↓『ロックネについてもっと語りたい』
https://nokuat.hatenablog.com/entry/2020/01/19/222935